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あの戦いから一週間後・・・・
神代は学校に帰った次の日にレイナ達に怒濤の質問ラッシュを食らったが、才蔵とカイトの必死な誤魔化しによって何とか難を逃れ、今に至っている。
今日は無性に暑い日・・・・
学校はエアコン完備なのだが外でやる武術の授業の為に神代達は外に出ていた
「・・・・あっち~・・・」
「そうだな~・・・・」
だれる神代とジル
そして他の生徒たちも暑さでやられた人間が、何人かダラダラとやる気なく武器の打ち合いをしていた
「アイス食いたいよな・・・」
「そうだな~・・・」
神代はジルと相対しているが、お互いに剣を構えてはいるが攻める気は全く無いようである
「ほ~ら何やってんの!しっかりしなさいよ!」
そこに短パンにワイシャツという何とも開放的な服を着たエリスが剣を肩に担ぎながらやってきた
「ん?エリスか~・・・さすがにこう暑くちゃやる気は起きねえって」
肩に掛けたタオルで汗を拭きながら神代は愚痴をいい
「それに俺は銃器専門だ、剣を渡されてもどうしようもない」
ザクッと木製である剣を地面に刺しながらジルはその場にへたりこむ
「だらしないな~・・・・まったく、あの二人を見習いなさいよ」
二人にため息混じりに指である方向を指差す。そこには
「はあ!」
カンカン!
「ふむ・・・」
木と木のぶつかり合う音・・・
それはレイナと才蔵が打ち合っている音だった。レイナは自分の杖程度に長い木の棒で打ち込み、才蔵はそれをひたすら剣で受け止めたり避けたりしていた
「レイナは真面目に才蔵ちゃんと練習しているのに何であんたらはこうダラダラしてんのかねえ」
エリスが二人を睨み付けながら言う。
すると此方にカイトやってきた
「皆~、そろそろ授業が終わるってさ」
「「マジか!」」
同時ハモりながら直ぐにシャキッとする神代とジル
「現金な奴等め・・・」
それを見たエリスはジトッとした目で二人を見るしかなかった
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