ー友ー

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『幻月は大丈夫かな』 翔が心配そうな顔をしながら……アイスを食べている 「大丈夫だよ、それよりお前の腹痛が心配だ」 『アハハ…』 紅月は机に置いてあるアイスの数を見て、無言で冷蔵庫にしまう 『あっ!やだ!』 「いくつ食べる気だ!」 『死ぬほど』 「冷蔵庫に鍵かけるぞ」 『やだ!』 「子供の方がまだ聞き分けがいいぞ」 『誰が言ったんだよ!何時何分何秒?』 ごんっ! 『いたい…(泣)』 「あほ!」 「クスッ」 『あっ!えんうが笑った!』 「笑ってないよ」 『絶対笑った!命賭ける!』 「ブァハハハ…もう駄目」 燕羽が椅子から落ちて笑う 『むっ!』 「もうやめて、く、苦しい…命賭けるとか……アハハハハ…ヒィ、苦しい」 ごんっ! 「いたいって…アハハ…何時何分とか…ブァハハハ…」 『紅月…眠らせて…って何で紅月まで涙流してんだよ!』 「ブッ…悪い…ククッ…」 『お前ら……』 結局、その後も笑われ続け、翔がすねて、そのとばっちりは全て和海に向けられてしまうなんて、和海は知るよしもなく…
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