ー彩ー

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朝のリビングは、静まり返っていた みんな無言で、翔の部屋を時折見つめ、溜息をつく 「銀月はいつまで、あいつを置いておくつもり?」 幻月が言う 「私…嫌です…仲間以外の人と…それも誰だかわからないような人と住むなんて」 「このまま…みんなバラバラになったりしないよね?」 燕羽は泣きそうな顔で言う 「よし、取りあえず朝食にしよう!」 幻月が言う 「お~い!翔、早く降りて来いよ!」 「ちょっと!幻月、何してるの?」 紅蝶が慌てて言う 「てかさ…みんなが暗くなってどうするんだよ?大丈夫?元気になって?って言えばなれるものじゃないだろ…普通にしてやるのが1番だと思う」 「確かにな…翔が自分で乗り越えるしかないんだ」 胡月も言った 「まぁな…普通にしているのが1番いいのかもな」 紅月も静かに言う 「紅月、あなたお医者さんなんだから、何か薬だしてよ!」 「紅蝶…無理言うな」 それを聞いて、その場の空気が少しだけ和む 「よし、みんないつも通りで行くぞ」 幻月が元気に言う みんなは頷く 「翔!早くしないと食べちゃうぞ!」 後は、待つしかない 出て来て欲しいとみんなは願う 「来るかな?」 「彩月がついてるし、連れてくるだろ」 幻月と胡月が話をする 「彩月は…本気なの?」 「だな」 「そっか…俺はさ、翔が元気になるなら、応援するよ」 「ああ」 「私も…彩月なら翔を任せてもいい」 「俺も…彩月は強いし翔を守ってくれる」 「俺は…翔にまかせるよ」 冬矢も辛そうだ ここにいるみんなは、翔が元気にさえなってくれれば いいと願う 翔がこれから先、誰を愛してもみんなは温かく見守ってくれるだろう しかし、胡月の顔だけは、何故か沈んでいた
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