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幻月も帰ってこない
胡月と翔も出て行ったきり帰らない
何故、こんな事になるんだ…
まさか、胡月が翔を好きだなんて考えてもみなかった
「胡月の車の音…」
見つからないように、玄関を出て、車を見た
何故出て来ない…
「えっ…?」
胡月が、翔の手を掴んで
キスして……
本気だったのか…
胡月…
車から出て来る二人に見つからないように、部屋に入る
胡月に話し掛けても、答えようとはしない
翔…
お前は…
嘘だろ……?
翔の首筋にキスマーク
もう一度、翔を見た
赤い…キスマーク
お前達、まさか…
いや、お前達と言うより、胡月…
しかし、翔を手放した俺に、胡月を責める事は出来ない
理解してくれたんじゃなかったのか?
俺が勝手に、そう思い込んでいただけなのか…
翔…お前は彩月を好きになってくれないと、意味がないんだ
フッ
勝手だよな、俺
無理矢理、翔に彩月を好きになってもらおうなんて、今考えればほんとに馬鹿らしい
人の心なんて、簡単に操れはしないのに
そして、その結果がこれかよ…
彩月の為に翔を手放し、その翔をあっさり奪われた
俺は…もうどうしていいのか…
わからないよ…
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