彼からの手紙

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彼からの手紙

沙羅は生まれ変わったかのように、何事にも前向きに、向き合うようになった。沙羅は高校生になった。それと俊郎の後を引き継いで、暴走族のリーダーになった。その族の名前を、ストーリングと名ずけた、沙羅が頭になってからは、族のありかたも、少しは変わった、人を傷つけてはいけない、人に迷惑をかけては、いけない。それは、人として、大切なことだと、命をそまつにしてわいけない、沙羅はそれをやぶった人たちには、制裁を加えて、まっとうな人間へと導いた、沙羅は親分肌になって、大きな族をまとめていった。そんなある日、沙羅の元に一通の手紙が届いた。それは、俊郎からの手紙だった。利郎は一年後に届くように手紙を出していたのだった 届いた手紙の内容、 ( 沙羅、高校入学おめでとう。 沙羅は俺のように中途半端な人間にはなっちゃいけないよ、今まで好きな勝手なことして、人を傷つけてきた、あの時沙羅に合うまでは、俺は怖いものなんて、一つもなかった、でも、今は臆病な俺がいる、沙羅を失うことは本当に怖い、俺は、来年社会人になって、沙羅にふさわしい男になって、おまえにプロポーズするよ、おまえと、おまえと俺の二人の命がいつかやどった時、二人を守れる男になりたいから、一生おまえを守りつづける、だから、いつも笑顔で居てくれ) そして、手紙の中から、💍指輪が、チャリン、カラランと、床に落ちた。利郎〰〰 沙羅は泣き崩れた。 沙羅の失ったものはかけがえの無いものばかりだった。まだ、15才春なのに。
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