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しかし、彼の手は止まらずどんどん近づいて来る「もうダメだ…僕の人生はここで終わるのか…」と思いながら僕は目をギュッと閉じた。
目を閉じた次の瞬間。
ズシャーーーーー!
という音と共にパンッと何かがはじけるような音がした。
僕は恐る恐る目を開けた。そこには桜井さんが日本刀を持って立っていた。
「あなた…どうしてここに…」彼女は静かに言った。
「い…いやー 家がすぐそこだから、通り掛かったんだよ。」僕の声は少し震えていた。無理も無い、さっきまで生と死の綱渡りをしていたのだから…
「ここから早く離れて…」
「えっ?」
「いいから…早く…」
「あ…あぁ…」
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