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ちなみに今一緒にお話しているのは、1年の時からのオタク仲間&美術部仲間の瞳さん。
「さん」付けで呼ぶのはあだ名の様なもので、不思議と定着してしまった。
彼女の雰囲気はロングヘアーにメガネに常に小説を持った、クラスに一人は居そうな根暗に見えるタイプ。
一方私は、美術部所属であるものの、昼食は別のオタクでない友人グループと騒ぎながら食べる
「オタクさえ出さなければ普通に見えるタイプ」らしい。
一応私もそれを常日頃から心掛けている訳なのだが、
瞳さん曰く
「自分の好きなものを好きと言って何が悪い。僕は隠さないよ」
である。
その一言を聞いた時は、無性に彼女が輝いて見え、オタクと自覚しながら隠す自分が恥ずかしくなったりもしたのだが…
瞳さんには悪いが私はそこまで、普通の青春を切り捨てる事は出来ず。
結局、極力オタクであることは隠す。
だって、普通の青春も楽しいんだもん。
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