Lesson2 仁美さんと

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「弘実ちゃん…フフ…きれいよ…」 仁美さんの声が私を快楽に浸らせる以上に、鏡の中の自分ではない自分に酔いしれている私がいました。 「これが…私なんだ…」 「そうよ。誰でもきれいになれる可能性はあるの…でもね…」 「でも…?」 「弘実ちゃんには素質があるわ」 「素質?」 「ええ。まるで真っ白な画用紙みたいでね」 その言葉の意味を理解したのは、数秒経ってからのことだった。 「つまりは…顔が薄いってことですか…」 「いいじゃない。きれいなんだから」 きれい…きれい…きれいと言われる度に胸のあたりがキュンとなったのです。
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