Lesson3 女装子

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「相変わらず何もしゃべってくれないんだ…」 男性はそう言うと、お茶を差し出しました。 「あっ、俺名前はタケル。名前は?」 私はなぜか首を横に振ってしまいました。 タケルはしばらく黙った後、暗い顔をしてこう言いました。 「もしかして…生まれつき声…出ないの?」 私の顔は引きつりました。そういう設定ではないと言ってしまえば良かったのですが、「違う」などと言えば男だということがバレてしまいそうで、首を横に振ることしかできませんでした。 そしてちょうどよいことに、机の上にあったメモ帳とペンで私は―風邪ひいてて喉がやられてる。ごめんね―なんて書いてごまかしました。 「そっか。そうなんだ。名前は?」 ―ヒロミだよ 「ヒロミちゃんか~」
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