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雪山に近く、20分あれば麓まで行けてしまいそうなくらい近いある村……雪が散らつき…真冬何では?と思う程すっごく寒い夜…ちなみに今は秋に入ったばかりである…
そんな中一人の大男が人っぽい物体を担ぎながら家に入っていった…
大男はその人をベットに寝せた…血が少しだが滲んでいて痛々しい…
大男「……ふぅ~………大丈夫だと良いが……」
担がれていた人は大きい傷が目立ち、とても大丈夫とは言いがたい程重症だった…
朝……
少年「うぅ~ん……はっ!何処だ…ここは…」
少年は寝ながら辺りを見渡した。
大男「よ~坊主!!気付いたか!?」
少年「誰だっ!あんた!?」
少年は勢いよく起き上がった…
少年「痛っ!!」
再び少年はベットに倒れるように寝た…
少年「俺は……どうなったんだ…?」
少年は痛みを堪えながら大男に聞いた…
大男「雪山でドドブランコに襲われてたろ!?」
少年「そ……そうだ!!雪山草を積みに雪山に行ったら白い猿に襲われたんだ!……うっ!!」
再び少年に痛みが走った…
大男「無理をしない方が良い!……せめて……名前を教えてくれないか?」
少年は寝ながら答えた…
少年「……俺の名前はアラン-クラウド……オッチャンは?」
大男「俺はカイト-ソルマータ!ついでにこの液体も飲んどいてくれ!」
アランは言う通りにゆっくりと起き上がり、液体を飲み干した…
アラン「苦っ!」
カイト「我慢してくれ!しかし明日にはもう良くなるだろう!」
アランが飲んだのは秘薬であった…
アラン「……ありがとうございます……」
カイト「明日動ける程良くなったら…集会所に行くと良いだろう…俺はいつもこの村にいるから何か聞きたい事があったらいつでも聞きに来てくれ!」
アラン「ありがと!カイトさん!」
カイト「もう秘薬が効いてきたみたいだな!」
アラン「そうですね!……………」
アランはグッスリと寝てしまった…疲れたのだろう…
明日の朝、アランはカイトに深々と頭を下げてお礼を言った…カイトは直ぐに頭を上げさせ、しかも武器と防具をくれた…
アランが元々着けていた物らしく…胴が少しだけ欠けていて…武器である太刀も少し刃零れしていたが…アランはカイトに感謝し、昨日教えてもらった集会所に向かった…
この村はカカリ村と言うらしい……
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