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「只今より、本年度、ガード訓練生の入所の儀を執り行う!」
ゲン師範が声高らかに宣言すると、観衆が湧いた。
此処はダラス山の頂きに建つ神殿、クロスゲイト。
古くから地上で最も高い位置に在り、天まで突き抜けてしまいそうな程の大きな白柱が建っている。
建物自体は普通の教会程度の大きさだが、その造りはとてもではないが人が造れる代物ではない。
ダラス山が聖地と呼ばれる由縁はこれからきている。
そこへ、一人の少年が汗を撒き散らし、息を切らしながら駆けてきた。
「はぁっはぁっはぁっ……やっべぇ、こんな日に寝坊しちまうなんてっ、はぁっはぁっ」
そう、こんな大切な日にまで寝坊して来れる人物こそ、フェイトである。
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