序章~ダラス山

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三つの世界が繋がった刻、人間界は破滅への道を歩み始めた。 それはそれは遠い過去の事…… それから世界は変わってしまった。地の底から溢れだす闇に少しづつ蝕まれていった大地は、今ではフェイトの居るダラス山しか存在が確認されていない。 闇に飲み込まれた大地はどうなってしまったのか……。 フェイト達のように高地に住んでいた山の民が、低地に暮らしていた人達がどうなってしまったのか知る由はない。 しかし、闇より生まれいずる化け物を相手に戦っている山の民にとって、闇に沈んだ先の人々の生存は絶望的であった。 『このままでは人類は滅亡する』 誰もがそう思っていた……そんな時。一羽の鷹がダラス山に舞い降りる。一通の手紙を携えて……。
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