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フェイトとソフィアが休憩所に向かう中、他の者達は打ち合いを再開する。
中を見渡すと建物は中々広い。壁はコンクリートで高さは3メートル、天井はなく吹き抜けになっている。
外周は400メートル程で、奥の方には打ち木が20本程規則正しく打ち込まれている。
皆が組を組んで打ち合うのは中央付近だ。
休憩所はその横に設置されている。
フェイトはみんなの打ち合う姿に見とれながら歩いていた。
するとそよ風に乗って、いい香りが鼻を掠めてくる。
前を向くと、ソフィアの長くて茶色い髪が、陽の光を微かに反射させながら風になびいていた。
思わず歩く事を忘れ見入ってしまう。
ソフィアの身長はフェイトより拳ひとつ分くらい低いから、168センチメートル程だろう。
毎日修行に励み、鍛えている割りには筋肉隆々というわけではなく、女性らしい透き通るような肌に、細身でありながら胸もある、何ともうらやましいスタイルだ。
そんなくだらない事をフェイトが考えて惚けている間に、休憩所に着いたソフィアは、すぐに救急箱を取り出してフェイトの方を振り向いた。
「……フェイト?どうかしたの?」
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