―10章―

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優香)「ねぇ、俊哉君。 パーフェクトって何?」 俊哉)「ん? 完全試合の事だよ。 ヒットもランナーも出さずに投げきった試合の事。 でも真は3回に1つと、 5回に2つ四死球出したからパーフェクトじゃないな」 奈波)「でもまだ真君、打たれてませんよね?」 雄大)「ヒットを打たれなかったらノーヒットノーランだ」 《バシィイ!》 審判)「ボール!2-2!」 敵投手)「ハァ…ハァ…ちっ」 真)「……(相手投手…バテて来たな…? まぁ俺もなんだけどね。 とりあえず…チャンス!)」 《ビュン!》 真)「――…っ!」 《キィィイン!!》 敵投手)「あっ…!」 俺は内角のストレートをセンター返しでヒットした。 青山)「よし! ノーアウトのランナーだ!」 審判)「タイム!」 青山)「え?」 俺は塁審にタイムを願い出て青山さんのとこへ向かった。 真)「青山さん。 ちょっと良いッスか?」 青山)「あ、あぁ…」 俺は青山さんに耳打ちをした。 青山)「――…上手く行くのかい?」 真)「どうせ下位打線なんだ。 やってみたって損はねぇっしょ?」 青山)「……わかった。 それで行こう」 真)「んじゃ、指示出しといて下さいね」 俺は青山さんが頷いたのを確認してから1塁に戻った。
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