―10章―

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優香)「な、なんで今空振りしたの?」 慎治)「トシ…」 俊哉)「あいつが本当に凄かったのは球の速さなんかじゃない。 中学時代、絶対に打たれなかった決め球があったからなんだ」 真人)「決め球…?」 俊哉)「あぁ、あいつが最も得意だった…」 《バシィイ!!》 審判)「ストライーク、バッターアウト!チェンジ!」 俺は後続を連続三振に斬ってマウンドを降りた。 青山)「流石だね。 ストレートもさることながら、まさか決め球って言ってたHスライダーがあんなに凄いだなんて」 真)「まぁね♪」 俊哉)「普通のスライダーより、よりストレートに近い速さでスライダー変化する。 手元に来るまで解らないんだよ。 あいつのHスライダーは」 雄大)「へぇ……」 優香)「なんかよくわかんないけど…とにかく凄いんだよね?」 真人)「やっぱりお兄さんは凄かったんだなぁ…」 慎治)「っしゃあ! 勝てるぞ!応援するにゃあ!」 『ワァァァアア!!』 慶三)「……何だ? 急に応援席が盛り上がって来たな?」 真)「……何だろう?」
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