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優香)「な、なんで今空振りしたの?」
慎治)「トシ…」
俊哉)「あいつが本当に凄かったのは球の速さなんかじゃない。
中学時代、絶対に打たれなかった決め球があったからなんだ」
真人)「決め球…?」
俊哉)「あぁ、あいつが最も得意だった…」
《バシィイ!!》
審判)「ストライーク、バッターアウト!チェンジ!」
俺は後続を連続三振に斬ってマウンドを降りた。
青山)「流石だね。
ストレートもさることながら、まさか決め球って言ってたHスライダーがあんなに凄いだなんて」
真)「まぁね♪」
俊哉)「普通のスライダーより、よりストレートに近い速さでスライダー変化する。
手元に来るまで解らないんだよ。
あいつのHスライダーは」
雄大)「へぇ……」
優香)「なんかよくわかんないけど…とにかく凄いんだよね?」
真人)「やっぱりお兄さんは凄かったんだなぁ…」
慎治)「っしゃあ!
勝てるぞ!応援するにゃあ!」
『ワァァァアア!!』
慶三)「……何だ?
急に応援席が盛り上がって来たな?」
真)「……何だろう?」
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