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『7番――…』
慎治)「うっしゃあ!
先制のチャンスだにゃ!」
朱美)「う、うむ」
慎治はいつの間にか朱美ちゃんの手を握りながら応援していた。
奈波)「ユウ君…」
雄大)「……(マコ…)」
雄大も奈波ちゃんの手を握りしめ、心の中で応援していた。
俊哉)「……(ワンナウト、ランナー
3塁…バッターはここまで
2三振の7番…
真…どうする…?)」
真人)「お兄さん…」
優香)「……真…」
――…
真)「ハァ…ハァ…(ここまでは俺の指示通り…最後は…賭けだけど…)」
俺はベンチ側にいる青山さんを見た。
青山)「……(コクッ)」
青山は俺に気付いて小さく頷いた。
真)「……(信じるしかねぇ…!)」
《バシィイ!》
審判)「ストライーク!」
俺が気を取られている間にすでに2-1と追い込まれていた。
敵投手)「――…っ!」
《ビュン!》
7番)「くっ!」
バッターはすかさずスクイズの構えを取った。
真)「――…!(よし!)」
俺は小さく前に出る。
……が、
《ギンッ…》
打球は上がってしまい捕手の真上に落ちた。
《パシィ》
審判)「アウト!」
真)「ちっ!」
俺は素早く塁に戻った。
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