⚠NO TITLE…のっけからBLでスイマセン←

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「…待って!」 背後からの声に振り向くと、かれが居た。 「…どうしたの、」 「どうって…、」 「なんて顔してるの、」 「だって…あんた、俺の代わりに…」 「それが?」 「…俺が、行かなきゃ…いけなかったのに…」 目を伏せる。 …仔犬みたいな子だな、そう思う。 「行きたくなかったんでしょう?」 「…そう…だけど…」 「なら、いいでしょう?」 「…よく、ないよ…だって…」 「先方にはもう伝えてあります」 「だけど、」 「…夏芽、」 「…っ名前…、」 この人に名前を呼ばれるなど初めてだ。 「私が行けば、それでいいんです」 「鈴蘭…さん、」 自分の為に、あの、どうしたって嫌なヤツのところへ行くというのか。 「あなたは止めた方がいい」 「……………」 「せずに済むのなら、しない方がいい」 「でも…あんたは…」 「…私はいいんですよ」 「鈴蘭…っ、」
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