練習

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そうするとキドリンが 「鳴宮、ピッチャーやらないか?」 (何ですと~~!!!! ) 俺はびっくりした。 予想外の展開だ。 「今ピッチャーは山川だけだ。一人で大会を投げ切るのはきついし、大会からも禁止されている。そこでだ、お前にやってほしい」 俺は知らないうちに はいと答えてしまった。 「よしわかった。じゃぁとりあえずピッチングを見てみよう」 監督はいきなりいいだした。 「荒川~!!防具つけて、ブルペンこい」 監督が大きな声で言った。 荒川はすぐにキャッチャー防具をつけてきた。 「荒川、今日から鳴宮にも、投げてもらうことにした。最初は暴投が行くと思うが頑張ってくれ。」 「はい」 「よし、鳴宮、キャッチャーミットに向かっておもいっきり投げてみろ」 「はい!」 俺は振りかぶり、おもいっきり投げた。 パーン!! 投げたボールは気持ちよく、真ん中に決まった。 今まで感じたことのないこの気持ち。 ワクワクしてたまらない。 人生初の一球だった。
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