眠り

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『…だから彰なら…わかってくれるかも… 皇はどう思いますか?』 はあ… 大きくため息をつき オレは姫乃との交換ノートをパタリと閉じた そうだな…姫乃… オレもあいつなら…と思うよ… 今日1日気になってずっとアイツ…彰の事をお前の中から見ていたオレも… そう…姫乃は気付いていないが オレは彼女の中で起きていることも多い その気になれば彼女の目や耳を通して 下界の様子を掴む事が出来る 普段は姫乃の生活を盗みみるようで申し訳ないので 殆ど眠るか、起きてしまっても外を見ないようにしているが 久しぶりに恋人が出来た今はやはり気になり つい見てしまう… さすがにキスの時は慌てて部屋にこもり目をつむったが…(一回目はあまりに突然だったのでバッチリ見てしまって焦った…彰め(笑) ちなみにオレはそのあたりの焼きもちは妬かない… オレの彼女への愛は男女間のそれとは又違うのだ ただ彼女に幸せになって欲しい オレの愛が願うのはそれだけだ…
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