プロローグ

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あぁ! 今は皇の事を考えている場合ではない 席に誰がつくかは マスターがいるときは彼が指示するが いないときは適当に自分たちの意志でつくのだ だから 今みたいな 明らかな良さげな客には 早い者勝ちだ アタシは彼のテーブルを見る はぁ… 駄目だ もう4人ついてる いくらなんでも二人客にそれ以上つくわけにはいかない 諦めてカウンターに入ると さやが戻ってきて 澄ました顔でテーブルに向かう ええ?つくの? 見ていると彼女はピン子に向かい 何やら耳打ちすると ピン子は慌てて立ち上がり 客に一礼して 更衣室へ駆け込む ? さやは空いた席にちゃっかり座り アタシの想い人ではない方に にこやかに話し掛けている
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