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その時再びドアが開き二組目の客が入ってきた
常連客の近所のおやじだ
[いらっしゃませ!]
その客山本はカウンターのアタシの前に座る
おしぼりを出す
[今日もビールですか?笑]
山本に笑いかけると彼も操行を崩し
[うん(笑)美人見ながら飲むビールは旨いからね!姫ちゃんもいきなよ!]
(笑)変わらず気の良い男だ
アタシはこの年配客が好きだった
だが…
今日は彼の相手も気もそぞろだ
だって…
電車でしか会えないと思っていた
片想いの相手が
自分のバイト先に現れるなんて偶然…
漫画みたいではないか…
丁度彼も漫画に出てくる人みたいにカッコいいし…
「姫ッチ!!おい!そこのハマグリ娘!!」
あ!
やば(汗)
つい ボンヤリするところだった…
「ごめんさや!何!?…つかハマグリって!!?(笑)」
さや(笑)身内ネタはダメだよ!
「おう!あっこのお客様 ヘネシー入ります♪……]
わあ 凄い
ヘネシーは結構高いのに!
アタシがボトルと
水割りセットを用意していると
[山ちゃん!!すげぇ!!この前より 髪の毛三本増えてんじゃん!(爆)]
とかふざけながらカウンターに入り
アタシに耳打ちする
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