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その日
アタシは前の晩にゲームをやりすぎ寝坊した
地球の為に戦い過ぎてしまった…
会社に遅刻の連絡を入れ
今日はあの人に会えないやと落ち気味で家を出た
だが
電車が彼の駅に着き
ドアが開くと
憧れのあの人が乗り込んできた!
(よっしゃ!)
胸の中で小さくガッツポーズをとる
彼も遅刻かな…
服装からしてサラリーマンだと思うけど…
ラッシュを過ぎた車内は
押し合う程ではない混み具合
ラッキーな事に彼はアタシの横の吊り革に捉まる
うわぃ!!!
こんな接近したの初めてだよおい!
と
胸の中で
博多どんたくの太鼓が鳴り響く
博多なんて行った事ないけどさ!
なんかそんな感じで胸が凄いドキドキした
…
で
次の瞬間
ガタン!
大きく車両が揺れた
あぁ!!
アタシの手は吊り革から離れ
大きくよろけて…
ガシッ!
!!!!
横の彼が咄嗟にアタシを抱き留めた
瞬間アタシは感謝した
都営浅草線ナイス!!
慌てて体制を立て直し
どきまぎしながら
彼に礼を言う
「…ありがとうござります!!…」
…
あ!ござりますってなんだ!
何言ってんだいアタシ
失態に下を向いた
アタシの上から
小さな笑い声と
「(笑)可愛い…」
え?
今なんておっしゃいましたぁ??
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