眠り

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[もう ちょっとで着くから!歩かせてごめんな ここ車入れないからさ] たいして歩いてないのに… 彰の気遣いに胸が熱くなっていると 前方から来た 2人組の女がアタシ達にあからさまな 視線を投げてくる … これで何人目だろう 彰と道往くアタシに 注がれる羨望と嫉妬まじりの視線 いつものアタシなら (不釣合でスマン!!) と謙虚に卑屈に感じるとこだが 今のアタシは 「彰に買って貰った高級ドレス=防御力555+精神力70 という装備を纏っているから ちょっぴり強気だ… だから 今の 2人合わせて体重160ってな感じのゴスロリちゃんが その服装に似合わぬ口調で 「…女ブスじゃん…(笑)」 とすれ違い様 ささやいたのを聞き付けると アタシはそっと そいつらに向かい 中指を立てて 囁き返してやった 「アスタラビスタ…ベイベ『地獄へ落ちな』」 直後の2人の たぬきが鉄砲で撃たれたみたいな顔がおかしくて クスクス笑ってしまうと 「…お前又思い出し笑い?(笑)」 あひ汗 「うんん!やま…彰からのプレゼントが嬉しくて!!」 だからっていきなり 笑いだす女もどーかと思うが… 「笑うほど嬉しいか!(笑)あげたかいがあるね♪」 ほ♪ 彰怪しまないや♪ 「あ!着いた…ここで歌ってこーぜ♪」 と彼は足を止めた ん?着いたの? 歌広(歌い手広場)は何処?? 
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