眠り

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そう… 木造の古い実家の縁側に座って 母は低い声で 呟くように歌っていた… 幼いアタシは 後ろに膝を抱えて座り 黙って聞いていたものだ… 「…なあ?」 ! 彰が急に肩を抱き寄せて  ささやくから ドキッとして回想から覚めた 続けて彼はアタシの瞳を覗き込むようにして言う 「…好きな時に抱いていーの?…」 !!? … あ…歌の… 「え…?(汗)…あれは歌詞だから…あの…」 耳まで赤くして口籠もれば ふっ…と笑ってアタシの頭を人撫でする彰 「わかってるよ(笑)んなに焦んなよ(笑)」 ほ… 冗談か…
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