眠り

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30分程後 アタシは彰の家のリビングのソファーに納まっていた 横では彼がアタシの髪を撫でながら 次々と色んな事を聞いてくる 出身地 好きな食べ物 血液型 昼間の仕事の内容…エトセトラ… 今まで何人くらいと付き合った事があるかという質問の時に アタシは答えるかわりに 彰に逆に聞いた 「…(笑)あの…アタシの事なんかそんなに聞いて 楽しいの??(笑)」 彼はふわりと笑って しっかりとアタシの目を見つめて答える 「楽しいよ(笑)…好きな女の事は何でも知っときてーもん… で?何人??(笑)」 ん? あぁ 付き合った男の数か… アタシは一瞬考えて 適当に 「三人…」 と答えた 本当は もっと多いが 彼に遊んでる女だと思われるのが嫌で 嘘をついた 「ふーん…意外と少ないな(笑)…… 良かった(笑)」 あ… 喜んでくれたなら嘘も方便だと 自分に言い訳する
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