眠り

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「……じゃあさ…(笑)最後の質問… お前独り暮らしなのに… なんで門限あんの?… 」 あ… やっぱり其処を突いてきたか… ああ… でも… 言えない 皇の事は… 今までも 何人かの優しそうな理解のありそうな男には なんとか彼と自分の事をわかってほしくて 打ち明けた事はある だが結果はどれも悲惨な物だった アタシの自作自演と思われ相手にされないか 狂気を疑われ気味悪がれる始末 多重人格自体 この国ではまだ架空の病だとの認識が強い事も影響しているのだろう… 最後に打ち明けた恋人に 自分をからかっているんだろうと滅茶苦茶に叱咤されて以来 アタシは皇の事は誰にも言うまいと決めたのだ 皇もその方が良いと賛成してくれた
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