~始まり~

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「……辛いのは…皆同じ…」 ゼストが瞳を閉じながら呟く。 「そうですよ…。隊長だって……」 「それならそこまでの男だったと言うことだ」 イリスの言葉をレスターは遮り、冷徹とも言える口調で言う。 「……アイゼリアは…死んでない……無論…ウェルナーもだ」 ゼストがレスターに向かって静かに言う。 「強気だな。そう思う根拠は?」 「……俺たちの…お気に入りだからだ」 ゼストの言葉にレスターはずっこける。 「……そう簡単に…死ぬ奴らじゃない…レスターも…それは知っているはずだ…」 「まぁ……な…」 レスターもバツが悪そうな表情で頷く。 「フフッ、そうですね。私……口ばかりでしたね。…はい、信じて待ちますよ」 イリスも吹っ切れたように笑顔で話す。 「んじゃ、さっさと定例会終わらせますか」 レスターの言葉に二人は頷き、会議は再び始まった。
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