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「二人なら任務中です。何やら長引いているようですね……隊長…部屋はもう少し綺麗に使いましょうね」
扉を閉めて中に入ったイリスが床に散らばった書類を見て呆れたように言う。
「まぁ、努力はしてみる。んじゃ、定例会やりますか!」
レスターはイリスの言葉を軽く流して始める。毎度の事らしく、イリスも苦笑いを浮かべているだけだった。
「今週の報告~。んじゃ、ゼスト。お前から~」
レスターが勢いよくゼストを指さす。ゼストはミーシャを嬉しそうに撫でていたが、報告を始める。
「……ルベル王国の…調査に行った。…………終わり」
ゼストの報告にずっこける二人。
「おいおい…。アバウト過ぎるだろ」
「私から報告します。ゼストと一緒に行きましたから」
二人は呆れた顔をして話す。
ゼスト本人は、またミーシャを嬉しそうな顔をして撫でている。
「そうだったな……じゃあ、イリス」
「ハイ!報告しま~す」
レスターの指名にイリスは可愛らしい敬礼で答える。何だかノリノリの二人である。
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