第一章 出会い~風のクリスタル

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    「おい、出ろ!」 海賊の声でふと目が覚めた レナの話を聞いてて… そんでいつの間に寝てしまったんだとバッツは思いだした 昨日はいろいろあったな-と改めて思いながら海賊の誘導で船の上にでた 昨日の俺たちをしばりあげたアイツが偉そうに立っていた バッツ達が来たのを確認するとファリスは口を開いた   ファリス「風の神殿に向かう!」 突然のサプライズにバッツ達 ─いや子分達が一番驚く 海賊「Σおかしら、こいつらをどうするんで?」 ファリス「縄をといてやれ!」 いくらおかしらの絶対な言葉でも子分達は戸惑いを隠せない ファ「早くしねえか!」 子分達はしぶしぶきつく縛った縄をほどきはじめる   レナ「どうして…?」 レナのグリーンの瞳が訴える ファリス「力を貸してやるって言ってるんだ。イイじャねえか!」 というと腕をくみ後ろを向いた 昨日まで命すら危ないと思っていたのに 三人は助かったと思うより不思議でしかたがなかった ファ「よーし出発だぁ!風の神殿に向かうぞっ!」 子分「……」 ファリス「オレの言うことが聞けねえのか!返事は!」 海賊「あ…アイアイサー!  子分達はまだ完全には納得していないがそう答えるしかなかった レナ「でも、風が止まってるのにどうやって船を動かすの?」 と疑問を問うレナを尻目にファリスは誇らしげに ファリス「知りたいか!?」 と逆に問いただす ファ「シルドラ!挨拶しな!!」 ファリスのその一声と同時に突然船が揺れだし 海から大きな生物がでてきた ファリス「どうだい!オレはこいつと一緒に育ったんだ。兄弟みたいなもんさ!」 と自慢げにいうと舵をとり「よーし出発だ!」と大きな声をだした その後ろ姿に唖然とする三人がいたimage=47484662.jpg
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