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「おい、出ろ!」
海賊の声でふと目が覚めた
レナの話を聞いてて…
そんでいつの間に寝てしまったんだとバッツは思いだした
昨日はいろいろあったな-と改めて思いながら海賊の誘導で船の上にでた
昨日の俺たちをしばりあげたアイツが偉そうに立っていた
バッツ達が来たのを確認するとファリスは口を開いた
ファリス「風の神殿に向かう!」
突然のサプライズにバッツ達
─いや子分達が一番驚く
海賊「Σおかしら、こいつらをどうするんで?」
ファリス「縄をといてやれ!」
いくらおかしらの絶対な言葉でも子分達は戸惑いを隠せない
ファ「早くしねえか!」
子分達はしぶしぶきつく縛った縄をほどきはじめる
レナ「どうして…?」
レナのグリーンの瞳が訴える
ファリス「力を貸してやるって言ってるんだ。イイじャねえか!」
というと腕をくみ後ろを向いた
昨日まで命すら危ないと思っていたのに
三人は助かったと思うより不思議でしかたがなかった
ファ「よーし出発だぁ!風の神殿に向かうぞっ!」
子分「……」
ファリス「オレの言うことが聞けねえのか!返事は!」
海賊「あ…アイアイサー!
子分達はまだ完全には納得していないがそう答えるしかなかった
レナ「でも、風が止まってるのにどうやって船を動かすの?」
と疑問を問うレナを尻目にファリスは誇らしげに
ファリス「知りたいか!?」
と逆に問いただす
ファ「シルドラ!挨拶しな!!」
ファリスのその一声と同時に突然船が揺れだし
海から大きな生物がでてきた
ファリス「どうだい!オレはこいつと一緒に育ったんだ。兄弟みたいなもんさ!」
と自慢げにいうと舵をとり「よーし出発だ!」と大きな声をだした
その後ろ姿に唖然とする三人がいた
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