第一章 出会い~風のクリスタル

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第一章 出会い~風のクリスタル

タイクーン城へと続く緑の生い茂った森の中 普段は殆ど人気のないところに青年とそのパートナーのチョコボがいた 青年は長旅の疲れを癒そうと昨晩からその場にいた まだ辺りが薄暗いなか落ちている枝をかきあつめ焚き火をし、立派な切り株の上に座りもうすこしくつろいでいこうとのんびりしていた 今日でこんな当たり前な日々は何日目いや何年目だろうか こんな気楽な生活にはすっかりなれていた こんな日々がづっと続くのかと思っていたそんなやさき、 『ゴゴゴゴゴゴゴ…』 最初は気にもとめていなかったがしだいに音が大きくなっていくのがわかった 次の瞬間大きな音とともに空から何か大きな物がバッツたちのいる森のタイクーン方に向かってものすごい速度で落下していた バッツ「!!??」 ボコ「クエッ!?」 バッツはブラウンの瞳をぎょっとさせ空を仰ぎ目をうたがったが色々考える暇もなくそれはこの地に激突したのだった 激しいゆれと音にバッツはわけがわからなくなった──。 バサバサバサ 大きな揺れで葉っぱが落ちバッツとボコの体に積もった バッツ『─つッ…なんなんだあ!?」 さっきまでの大地を震わす揺れがだんだん引いていく するとすぐさまバッツは葉っぱをはらい重い腰をすっと起こし鞘に入った剣をいつもの腰につけいつでも先頭が出来るようセットし早々に支度をすました バッツ「行くぞボコっ!」 ボコ「クエッ!」 二人で掛け声をあわせボコにまたがりやじ馬好きなバッツたちは勢いよくそれのある方へと駆けて行った バッツはこれから何かが始まるんじゃないかそんな気がして胸が踊った──。image=47288112.jpg
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