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レナ「うっ…
レナはゆっくりと目をさます
横には倒れているガラフの姿があった
さっきゴブリンの群れに襲われたんだ-と思い出した
『ようっ』
頭の上のほうから聞き覚えのある声が聞こえた
レナ「バッツ!!」
スチャッと身軽に崖から降りて来た
レナ「─本当にありがとございます!!」
レナなりの精一杯のお礼とお辞儀をした
『おいおい~よせよ~』
と鼻の先をポリポリとかき照れ隠しをする
『隕石が落ちたときのショックであちこちで崖崩れや地割れが起きている この先のトゥールに通じていた道も塞がっちまった』
辺りの地割れをみて絶望的になるレナ
レナ「早く風の神殿行かないと』
今そのことで頭がいっぱいになっていた
ガラフ「うッ う……
風の神殿に急がなくてわ」
ガラフは狸寝入りかと思うくらい大きな寝言を口走る
『この爺さんも風の神殿か
─
やっぱり俺も行くぜ!』
レナ「えっ? ほんと!!?」
『─おやじの遺言なんだ。
世界を旅して見てまわれって
それに
─『風』よんでいる─』
ガラフ「とかなんとか言って本当わこの子にホの字じゃないのかい?』
ビックとしながらもバッツは動揺を隠せない
『じいさん気が付いてたのか!』
ガラフ「 あッたりまえよ!がハハ』
あたふたしているバッツを見て笑ってしまった
「─だが道は塞がれてしまったぞ?」
『……』
レナ「でも行かなくちゃ!」
ガラフ「そうじゃな。
『よしッ!行こうぜ!!』
レナの一言でみんなは一つになり風の神殿を目指し歩み始めた
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