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プロローグ
…
日が昇りはじめたまだ薄暗い朝方のことだった。
自然に囲まれいるタイクーン城に一人旅立とうとしている男がいた。
彼はそこの城の立派な王様である。
彼─タイクーン王はある異変に気付き
屋上にある飛竜の間で長いマントと鎧をまとい誰にも気付かれぬようひそかに旅立つ支度をしていた
しかし飛竜の間の扉が開き猛ダッシュできたのだろう女性が
パープルに近いピンクの美しい髪が乱れながらも息を切らしてやってきた
それは彼の娘のレナであった
いつ気付かれたのかと考えるまもなく
レナ「お父様っ!!ほんとに行かれるのですか!?」
娘に問いただされ父は重い口を開き
タイクーン王「…ついてきてわならん。風の様子が変なのだ。風の塔にいく。レナは城待っておれ。必ず戻って来る」
そう言い残すと飛竜に乗りまだ浅暗い大空へと飛び立って行った
レ「お父様ぁ!!」
あっという間に飛竜とともに空に消えてった父の背中を最後まで見送った
突然いまで吹いていた朝方の冷たい風が不思議と急に止んでしまった
レ「風がとまった…まさかお父様の身に何か…」
危険な予感を確信してレナは父であるタイクーン王の後を追うため
まだ薄暗いうちにこっそり城を抜け出してしまった──。![image=47289048.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/47289048.jpg?width=800&format=jpg)
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