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「そ……榛名さん、上手……もっと奥まで、いくよ」
言って同時に、口元の怜史も腰を使い出した。榛名の喉奥を何度も突いて、そこを開くよう身体で強要する。
「んんっ、っふ、うっ、ぁ、っ、ん」
時折噎せながら、それでも素直に榛名が喉を開く。涙と唾液で濡れた榛名の頬を、荒っぽい仕種で拭ってやる。
「榛名さん、上手だね。……やった事、あるんだ?」
「ンん、ん、ン、は、あ、ぁ」
根元まで怜史を咥えながら、榛名が弱々しく首を横に振る。
「初めてでこんなに上手にはできないっしょ? 榛名さん、俺をイかせて」
強引な腰使いとは裏腹に、優しく榛名の髪を撫でる。辛そうな榛名の表情も、ほんの一瞬和らいで見えた。細められた目を指先でなぞって、流れる涙を拭う。その指先を己の口へと運んで、榛名の体液の塩味を味わった。
涙と官能で赤く染めた目元で榛名が怜史を見上げる。
紫色の瞳が、怜史を求めて揺れていた。
「あ、榛名さん、イく……」
「ん、ん、ンんっ、っふ、……ンっ」
榛名の身体を気遣う余裕なく、喉奥を激しく突いてどくん、と脈打ち熱い欲望を榛名の中に放つ。
「ん……、……」
こくり、と言う音と共に喉を上下させ、榛名が怜史の放ったモノを嚥下した。飲み込み切れなかった白濁を口端から零しながら、余韻に震える怜史の猛りを大切そうに自らの舌で舐め清める。
「榛名さん、全部飲んで」
口端から零れた白濁を指で掬って口に含ませて、全てを飲み込ませた。
榛名の口内から己を引き抜くと、榛名は口寂しそうに唇を半開きのまま顎を上げ、去ってゆく怜史を追いかけた。
「も……どこまでエロいの、榛名さん……」
榛名の身体を起こすと、怜史はベッドの縁に座った。おいで、と榛名を引き寄せ怜史の上に跨がせると、榛名の後孔に萎える事を知らない怜史の切先を宛てがう。脇下から榛名の両肩を掴み、ぐ、と下へ落としてその身体を一息に貫いた。
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