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「ぁ……」
怜史の上で、榛名がそのしなやかな裸体を撓ませる。
晒された喉元に浮かび上がる喉仏は、窓から差し込む月明りに照らされて影を作る。
プラチナ色にまで染め抜かれた短い髪。
滑らかな白い肌。
月の光に溶け込んでしまいそうだと思った矢先、その肌に朱が差す。
「あっ、怜史、イく……っ」
びく、と小さく痙攣して、榛名が白濁を吐き出した。
「あぁ、……は、……」
「榛名さん、凄ぇキレイ……」
今日は榛名の誕生日だった。
付き合って初めてのこの日、一緒に過ごそうと二人でなんとか仕事を空けた。
二人気に入りの店で食事をし、今宵はここ、ホテルのスイートで一夜を過ごす。
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