ヒカリの向こう

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雨が降りしきる朝 何だか憂鬱な気分になる それは空から降る雨があたしの心のようだから? 毎日の繰り返しに疲れきった 何でこんなに頑張っているの? こんな疑問を投げかける日々 いつしかそんな疑問さえ 考えている様な気にさえなれず 降りしきる雨の中 あたしゎ傘もささずに立ち止まって空を眺める 雨は今まで我慢をしていたあたしの涙を隠してくれ いつまでも声を殺し泣いていた あたしの上で降っていた雨はいつの間にか止み 空を仰げば澄んだ青空と雲の間から 長いヒカリの道がそこにはあって まるであたしの道しるべかのように延びていた ヒカリはあたしを優しく包み込んでくれる 「もう一度だけ頑張ってみよう?」 自分にそう問いかけ歩み始めた また見ぬヒカリの向こうへ
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