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声の方を見ると女の子がこっちを見ながら立っていた。
「悠は3組だよ。ここ2組」
???
いきなりの事に一瞬思考が停止する。
この時、口をポカンと開けた俺の顔はさぞかし間抜けだったんだろうな。
「ちょっと!聞いてるの?」
俺の反応に気を悪くしたのか、女の子は少し眉毛をつり上げている。
「あの……俺、悠じゃなくて智也なんだけど」
「ほへ?」
俺の言葉に今度は女の子がポカンとした顔になる。
「俺は智也。岸本智也。誰かと間違えてない?」
「ほへ?悠じゃない……ってえええ~!!」
(何だ……この子?)
「凄っ!世の中には3人は似てる人がいるっていうけど……」
女の子は俺を見て、まるで未確認生物にでも遭遇したかのように驚いている。
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