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*華* 地に根を張り この世に身を置く 時に揺られ 時に雫を零し 最後は萎れる 我らを見ていておくれ その花弁が落ちる瞬間 地につく直前に 蝶へと生を受け空に登ってゆく様を それが我らの望みと定め 我ら以上に美しい生物はこの世に存在しない 存在する筈がないのだ
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