そこには君がいた

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目が覚めた いつもより早い 眠れない どうせ起きるからいいか カーテンを開け コーヒーを淹れる 澄んでいる 静かすぎる気まぐれな始まり この前までそこには君がいたのに まだ引きずってる女々しい心 体動かし忘れようとしても 眠るときにはまた甦る 深く刻まれた爪痕が痛む なんだか朝日が肌に冷たい あてもなく 一人ただ歩く タバコ買い ベンチで一服しよう 通り過ぎる 人波を眺め 気がつけば ため息が出てしまう休日 この前まで隣に君がいたのに ひび割れ過ぎた二人の関係 必死に取り繕うとしても 分かった時には全てが遅い 君の涙が僕の胸を刺す ふざけ合ってバカみたいに笑って名前を呼んで愛し合って そんな時間が終わることなくずっと続くと信じてた まだ引きずってる女々しい心 体動かし忘れようとしても ひび割れ過ぎた二人の関係 必死に取り繕うとしても 分かった時には全てが遅い 深く刻まれた爪痕が痛む 今日もまた虚ろに無くなっていく
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