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「陽美(ハルミ)楽しかったか?」
下りている途中で話しかける。
「えっと…合宿ですよね?」
「もちろん」
(なんとなく答えはわかって
いるんだが、聞かない訳には
いかないよな)
「あはは…お世辞にもよかった
とは言えません…ごめんなさい」
申し訳なさそうに謝る。
「いや、分かってたことだ」
少し暗くなる。
「先輩…??」
心配そうに見つめる。
「落ち込むなんて俺らしくない
よな…もう、大丈夫だ!!」
空元気にしか見えない。
「それでこそ師匠ですよ♪
元気じゃない師匠なんて
私には見てられません♪」
笑い飛ばしながら言った。
(それもどうかと思うが……
陽美なりの気遣いなんだろうな)
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