スチルライト

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「あっ、オレは琴原千秋といいます…」 いきなりの自己紹介に焦りつつ冷静に判断を開始する。目の前にいる女の子は宇宙人。想像してたよりもずっと人間っぽいよな~ 「なっ、なんでしょうか?」 アシス・ステップと名乗る女の子は少し頬を赤らめている。ミスった…ちょっとじろじろ見すぎたかな… 「いや、違う惑星出身だから宇宙人なんだな~と思って。オレもっとあんなのとかこんなのかと思ってたから…」 紙に簡単な絵を描いて説明する。決して上手くはないが、今回はこの下手くそ加減がいい感じに気持ち悪い。自画像描いた時なんかは…うん、オレ…気持ち悪い 「えっと…いつの時代の話ですか?」 「それはオレが時代遅れの人間という意味じゃなくて、オレの時代が先を行き過ぎたためにちょっと過去でも振り返ろうかな~と思い、昔を懐かしんでいるんだよ」 「はい?」 「簡単に言うと最近まで『ウイッシュ』を使っていて新しい言葉でも創ろうかなと思って過去を振り返り『ゲッツ』を連呼するような感じさ」 「もぉ…わけわかんないです。でも、面白い人ですね」 まぁ、和やかな雰囲気になってよかった
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