スチルライト

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ここで一つ疑問がある。オレは生まれてきてから日本語しか話していない。世界共通語の英語なんてものは難しすぎる、オレの頭のメモリーでは容量が足りないのだ 今もこうして日本語を普通に話しているのだが、通じているという事実がある。よし、実験してみよう 「My name is professer Bob.」 「はい?オーキド博士…ですか?」 お?通じているじゃないか 「もしかして言葉について疑問ですか?」 アシス・ステップちゃんはクスクス笑いながらオレに問いかける。やっぱりオーキド博士はまずかったかな… 「周りを見て下さい、みんなに共通するものがあります」 「え?…ごめん、全然わからん…」 「仕方ないですね、耳です。耳に補聴器みたいなのを付けているんです。これは『各変機』と言って全惑星の言葉が組み込まれているんです。惑星旅行する時には必需品です。空港でも販売してますよ?」 そうなのか…空港ってオレ寄り道せずに通っただけやもんな…そら気付かんって 「試しに外してみますよ?」 そう言って両耳の各変機を外した 「ρАψДЕЕФθκ?」 当たり前やけど全くわからん。すると各変機を手渡すような仕草をしている。たぶんこれを付けてみろってことだろう。オレは各変機を取り、右耳にだけ付ける 「どうですか?」 おぉ!分かるぞ! なんてハイテクな機械なんだ!
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