日常

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留学の話は来期からだ。親に話すと仕方なく了承してくれた。それまでの準備でどたばた…とはいかず、かなり暇だった。その間はバイトをして少ないながらも資金を貯めていた 留学すると友達とも遊べないから遊びまくった。だが、彼女はいないので遠距離恋愛になるわけでもなく、彼女は左手!とも言うわけでもなく、普通にシングルライフを満喫していた 「イペタン、お別れやな…」 「お前…まだおったん?」 テメェ…覚えておけよ…必ずビックになって帰ってくるんだからっ… そして旅立ちの日、オレは休み中で活気のない学校にいた。先生と最終確認と共に宇宙航空のチケットをもらうため。工芸学科の准教授にも話をつけてもらった。コース選択は帰国後でいいらしい 「おーい、千秋!」 学校を出る直前に一平に呼び止められた。二号館の二階の窓から身を乗り出している 「お前何で学校におんのや?」 「お前の見送りに決まってるやん!やっぱさ、こういうのは男二人でやっても華がないから女の子連れて来た」 ひょこっと窓から顔ん出す女の子。長い髪をおだんごにしていて、もじもじしている 「……初めまして」 「……初めまして」 気まずいって!
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