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「お、ちゃんと来たね!」
彼女だ。だいぶ気合いをいれてきている。カバンは土産をいれるためか、かなり大きくてスカスカ。服装もTシャツにジーパン、運動靴と、今時の女の子が着てくるのとは掛け離れていた。
「なんで7時に集合なんだ?皆8時に来るんだぜ?1時間もどうすんだよ」
「決まってんじゃん!開園したらすぐ入れるように列に並ぶんだよ!さあ行こう!」
彼女は私の腕を掴み強引に引っ張っていく。私は言われるままに列に並んだ。
「皆には直接こっちにくるように言ってあるから大丈夫だよ!オープンしたらダッシュだからね!準備運動しといてよ~」
「わかったから少し落ち着け」
彼女は相当楽しみなのか、今にも走り出しそうな勢いだ。そういってる間に徐々にクラスのメンバーが集まって来た
「最初どこ行くん?」
クラスメイトがきいてきた。私が答えようとしたら
「今日はヌッキーとあたしは別行動とるね♪皆は皆で楽しんでね!」
と、突然彼女が言い出した。
「…まあそういうことだから。パンフレットに色々書いてあるから見るといいよ」
私も彼女に話を合わせる。クラスメイト達に彼女が謝ってる。なんだか嬉しそうだ。
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