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そんなこはま姫にしびれを切らした殿さまは、ある日姫に言いました。
「こはまや、いつまでそうやっているつもりじゃ?わしにはわからん。いったい何が気にくわんのじゃ?」
すると、こはま姫は言いました。
「父上、わがままを言っているのは私とてわかっております。されど私はまだそんな気にはなれません。ただ一度でいいから普通の恋がしてみたい…」
「何を言っておる。お前はこの国の姫であるぞ、姫なら姫らしく振る舞わねばならん。そんなことでは民に示しがつかん!」
殿さまは姫に言いましたが、そんな殿さまに、
「ならば、私は姫などと言う位はいりません!!」
こはま姫は叫びました。
そして、とうとう堪忍袋の尾が切れた殿さまは
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