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毎日のモーニングコールが始まり、姫と連絡を取らない日がなくなった。
たまにお店に行ったり、実は内緒で会ったり…。
月日は流れ、姫の誕生日前日。
その日も恒例のモーニングコールで姫を起こし、姫は仕事に出る。
私は、誕生日用のメールを制作し、12時まで家でテレビ等を見ながら時間を潰していた。
長い時間が過ぎ、ふっと気がつくともう朝!!
「…やべ…寝過ごした」と私は思いながら携帯を見ると、姫から【今日、誕生日なんですけど…】と、お怒りのメールが届いていた。
さすがにマズイと思ったが、私はモーニングコールまで連絡は取らずにして、起こした時も誕生日の話題には触れなかった。
とうぜん姫も不機嫌そうに電話に出て、愛想なく電話を切る。
いろいろと考えたが、私は仕事が終わるとすぐに、姫には内緒で中洲に向かった。
向かう途中に電話で予約をし、7時前には中洲に到着。
あまりお客がいないのか、着くとすぐに番号を呼ばれ、中に通された。
階段をゆっくり上がり、踊り場を曲がると姫が。
驚いた顔でこっちを見ているが、無言で部屋に向かう私。
戸惑いながら、姫も私を誘導して部屋に入った。
姫は「えっ?」と私に聞く。
私はここぞとばかりに「誕生日おめでとう!」と姫に言った。
姫は悲しげに「連絡もないから忘れてると思ってた…」と言う。
「会ってから言いたかったから言わなかった」と私は笑顔で切り出すと、姫は嬉しそうに「ありがとう」と言いながら抱き着いて来た。
何とか姫の機嫌を治すことに成功し、私は心の中で「ほっ」と一息ついた。
それから姫との仲が、より良くなったのは言うまでもない。
今でも「あの時はようやった!」と自分で思う。
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