箱ヘル編最終章 姫との別れ

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毎日のモーニングコールが続いていたある日のこと、姫から電話が…。 「んっ!?こんな時間に?」と思いながら、私は電話に出た。 「おはよ、今日は早起きだね」と私が言うと、姫は「ちょっと話があってね」と言った。 「どうしたの?」と私は聞く。 すると姫は「実は、来月いっぱいでお店を辞めることにした」と言い出した。 「そうなんだ、次の仕事はどうするの?」と私が聞くと、「まだ決めてない」と姫は答える。 私が「もう、モーニングコールもいらないね」と言うと、姫は悲しそうに「そんなこと言わんでよ」と言った。 それからまた、何気ない会話をして、その日は電話を切った。 そのあと、私はいろいろ考えた。 姫の為には私はどうしたらいいかを…。 月日は流れ、モーニングコールも最後の日。 その日もいつも通り、姫を起こした。 それから、俺から姫に連絡することが、なくなった。 その理由は、「やっぱり、風俗で働いている過去を知っている人が、近くにいると嫌かな」と私は考えたからだ。 次第に、姫からの連絡も減ってきて、私はアドレスと携帯番号を変えた。 姫には教えずに…。 あの時「私にもう少しだけ、姫の心の中に踏み込む勇気があれば、どうなってたかな?」と今でも思うことがある。 だが、こうして姫と私の関係は終わった。
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