箱ヘル編第ニ章 姫の番号ゲット

2/2

165人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
待合室に入り、番号が呼ばれるのを待つ。 この待ち時間だけは好きになれない(今は大丈夫)。 そわそわしながらも、冷静を装いタバコを吸う。 待合室には雑誌等が置いてあるが、落ち着いて読めない。 そうこうしてる間に、自分の番号が呼ばれる。 「3番でお待ちのお客様」…番号を確かめ、店員に札を渡す。 注意事項を言われ階段にとうされ、見上げると姫がいた。 姫は一瞬、驚いた顔をしたがすぐに笑顔に戻った。 部屋までは無言で手を繋ぎながら行き、部屋に入る。 入るなり姫が「びっくりした、また来てくれたんだ」と笑顔で言ってくれた。 私も「約束したじゃん」と笑顔でかえす。 何気ない日常会話をして、二人で盛り上がり、サービスを受けた。 そしてサービスが終わり、お風呂に入っていると急に姫が「ピーの番号教えてよ」と言い出した。 「いいよ」と私は返事をした。 風呂から出て、携帯の番号を交換していると、姫が「こないだ来てくれた時も、携帯の話題出してたのに、反応ないから嫌だと思ってた」と言い出した。 私は「別に嫌じゃないよ」と笑顔で答え、無事に交換終了。またまた会話が盛り上がっていると、時間終了の電話のコールが鳴る。 「…時間来たね」と姫がつぶやく。 「…だね」と私もつぶやき、二人で部屋を出た。 その日の夜中、姫からメールが来た。 【今終わったよ。~省略~お金もったいないから、無理してお店来なくてもいいよ。また連絡するね】 この日から、毎日のように、姫との連絡が始まった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

165人が本棚に入れています
本棚に追加