12人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあね雅紀、また後で」「分かった……」
―野上愁夜を見つけてあの人に差し出せば願い叶えてくれるって―
「えっ……?」
いきなりの声に驚き雅紀は愁夜の隣に居る少年を見た
「……っ!」
少年の顔は不気味な笑みを浮かべてた
「ま、待って」
雅紀は愁夜の手を掴んだ
「雅紀?」「あっ……」
手を掴まれた愁夜はキョトンとし雅紀を見た
「(心:どう説明すれば良いんだ…さっきの事を言っても信じてくれるか?)」
掴んだままただ愁夜を見つめた
「あのさ……」「ほら野上、早く行かないと先生に怒られるぞ」
しかし遮られてしまった
「う、うん。じゃあね」
愁夜はギュッと雅紀の手を握って離した
「……」
雅紀はただ愁夜を見るしかなかった
最初のコメントを投稿しよう!