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「じゃあね雅紀、また後で」「分かった……」                                                ―野上愁夜を見つけてあの人に差し出せば願い叶えてくれるって―                                           「えっ……?」 いきなりの声に驚き雅紀は愁夜の隣に居る少年を見た 「……っ!」 少年の顔は不気味な笑みを浮かべてた 「ま、待って」 雅紀は愁夜の手を掴んだ 「雅紀?」「あっ……」 手を掴まれた愁夜はキョトンとし雅紀を見た 「(心:どう説明すれば良いんだ…さっきの事を言っても信じてくれるか?)」 掴んだままただ愁夜を見つめた 「あのさ……」「ほら野上、早く行かないと先生に怒られるぞ」 しかし遮られてしまった 「う、うん。じゃあね」 愁夜はギュッと雅紀の手を握って離した 「……」 雅紀はただ愁夜を見るしかなかった
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