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「なる程、そいつは気になる人物だな」「また愁夜を狙ってくる確率がある」
悠戸は腕を組み悩む
「あいつから目を離さないようにしないとな」「あっ!」
急に佐久らしくないぐらいの大声をあげ悠戸はビクッとし佐久を睨んだ
「び、びっくりさせるな!」「愁夜、今一人だ……」
それを聞き悠戸は溜め息を付き
「入口は俺達が居るんだ。今愁夜を狙う筈が……」「いや、此処は一階だからベランダっていうドアががら空きだ」「鍵閉めたろ?」「してない」
暫く沈黙が続き悠戸は思い切り扉を開けた
「あっ……」「居たか?」
保健室に入りベッドを見た……。
「居ない。蛻の殻だ」「話は中でするんだったな」
悠戸は佐久の言葉を聞くや否や保健室から飛び出た
「おい、何処に行くんだ?」「決まってる、あいつが連れて行かれた場所だ」
しかし佐久がいきなり目の前に移動し
「………」「がっ……」
悠戸の鳩尾をパンチし気を失わせた
「お前……裏切ったのか……?」
睨みながらも痛みによりガタッと倒れた
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