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『愁ちゃん、一緒に遊ぼう』『うん、いいよ』
とある林の中で小さい時の愁夜と倖がいた
『俺愁ちゃん大好き』『僕も倖が好きだよ』
昔はいつも二人で一緒だった
そんなある日、運命の出来事が起こった
「愁夜はいるか?」「待ってて下さい……愁夜ーっ!ちょっと来なさい」「は~い」
倖と遊んでた愁夜は母に呼ばれ倖から離れた
「愁夜、お父さんとこれから出掛けようか」「うん、いいよ」
ニコッと微笑み倖を呼ぼうとしたが父に手を掴まれ
「いや、愁夜だけでいいんだ」「えっ?何で……倖も一緒がいいよ、一緒じゃなきゃやだ!」
大声を上げる愁夜に不審に思い愁夜に近付く倖
「愁ちゃん?」「倖、お父さんがこれから出掛けるんだって。倖も行こうよ」「愁夜、お前だけでいいんだ」
父は愁夜を引っ張り歩き出した
「愁ちゃん待ってよ!」「倖ちゃんは行っちゃ駄目よ」
倖は母に掴まれ愁夜に引き裂かれた
『そうだ、僕には弟がいたんだ、双子の。何で忘れてたんだろう』
小さい頃引き離されたから
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